不妊専門鍼灸院 銀のすずは
自然妊娠から体外受精までの方を専門でサポートしています。

男性はとてもデリケートな生き物なんだ!!!


採精室、精子の質、男性ホルンモン

妊活を始めると女性は基礎体温、排卵チェッカーなどを駆使し、排卵日を推定し、夫婦でタイミングを取ります。
ある程度の期間、タイミングをとっても妊娠に至らない場合、レディースクリニックに通うことになるでしょう。
そこでホルモン検査、卵管造影など一通りの検査をして、またタイミング法を実践します。

この時点では男性が精液検査をしていないことが多いです。
タイミングで妊娠に至ればよいのですが、結果が出なくなると人工受精へとステップアップします。

人工授精の当日、初めての採精が行われますが、自宅で採精する場合と、クリニックの採精室で採精する場合があります。

私はどちらも経験していますので、ここでご紹介したいと思います。

自宅での採精は容器が渡され、そこへ射精します。
コンドームを使用しないなどいくつか禁止事項があります。
コンドームには精子を殺す薬剤が入っていますので、コンドーム内の精子は使えません!!!
さて、いざ採精をしようと思いますが、どこでしようかな?
自宅場合は落ち着くところで、〇〇を利用し、射精をするので比較的ストレスなく採精できるといいます。
馴染みのある場所で採精するとは言え、近くに妻がいるとか、トイレで行うとか、本当に落ち着いて採精できるかというとそうでもないと思います。
今ではスマホがあり、動画など持ち運びができるので楽といえば楽ですが、男性の中にはシチュエーションを大切にする方も大勢います。
神経質な生き物、それが男です。
私の話でありますが、トイレにスマホとカップを持ち込み、いざ採精へ向かおうと思っている私に、妻が一言。
『私(妻)の写真は要らないの?』
『私以外の女性で取った精子で不妊治療なんてありえない』といわれました・・・。
気持ち的には理解できますが・・・。
いろいろと難しい環境なので、採精するのは大変骨が折れるのです。
そういったことを抜きに、リラックスして採精できるのであれば自宅はありかと思います。

次は採精室です。
採精室はクリニックによってクオリティ随分と違います。
そもそも、不妊治療のクリニックは婦人科なため、正直どこもそこまで力を入れていないと感じます。
それでもその違いは、①クリニック内の位置、②広さと備品、③テレビとソファの位置、④動画の種類でしょうか・・・。
あるクリニックは看護師や事務の方が大勢いる中を通り、その近くでした。
案内してくれた女性スタッフは、「ここは防音です」と言ってくれます・・・が部屋に入ると外の声が丸聞こえ。
これではさすがに緊張してしまい、出るものも出ません。
採精室に入って30分以上出てこない人もいるようです。

②広さと備品は、1畳(180㎝×90㎝)程度から、3畳程度の部屋があるようです。
手洗いができる水道完備、消毒薬などの備品があるかないかにも違いがあるようです。
イスがありますが、採精するときはパンツを下ろしている状況なので、誰が座ったか分からないなど清潔かどうかも気になるところです。

③テレビとソファの位置ですが、テレビが小さすぎて、ソファとの距離が遠すぎて、まったく見えない・・・。
身を乗り出して見ようとすると姿勢的に採精できない・・・。
防音っと言いながらも、音量を上げることもできず、テレビに近づき、立って採精することになるはめに・・・。
これはまたストレスになるような気がします。

④今でこそスマホで動画を見るのが一般的ですので、DVDと本はさすがに今はないかと思います。
以前は、DVDと本でして、誰の趣味で揃えたのかと思うほど偏りを感じます。
学生物、熟女ものなど多岐に渡りますが、私が行った採精室には昭和時代のものばかりで、ちょっとこれじゃあ・・・。

次回の採精は、さすがに劣悪な環境は良くないということで、朝一、コンビニで本を買い、採精室へと向かいました。
音も出ないし、自分で選んだ本なのでまあ、満足して採精できました。

次々回は、パソコンとイヤホンを持っていくかと思いましたが、もう採精するチャンスがありませんでした。
あらかじめダウンロードしていくか、Wifiもってオンラインで見るか。
10年ぐらい前のことなので、今はスマホで十分ですね。

男性にとって採精はとてもシビアなものです。
できる限りストレスなく、採精することはとても重要ですので、できるだけ自分の納得できるような環境作りしてください。
奥様も採精の時まではあまりストレスを与えないようお願いいたします。
しかし、男性が不妊治療に関われるのは採精のみ。
本当に仕事が少ないんです。
もっと頑張れって言いたいです。

何かございましたらご質問ください。
銀のすず